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ールテイン・ゼアキサンチンー 白内障、黄斑変性症、緑内障の予防と改善
ルテイン・ゼアキサンチンはカロテノイド類の一種で、ケール、ほうれん草など野菜、果物に含まれています。カロテノイド類は分子構造から色があり、重要な生理作用を発揮しています。ルテインとゼアキサンチンはいずれも黄色で、分子構造が似ていて分離が困難なために医学研究などは混合物で行われています。
ルテイン
ゼアキサンチン
  ルテインは有害光線から目を守る
人間の血液や組織には20種類のカロテノイド類の存在が確認されていますが、ルテインとゼアキサンチンだけが目の網膜と水晶体に存在しています。緑色野菜の葉には葉緑素をとりまくようにしてルテインが共存しています。
1.ルテインは有害光線を吸収している
太陽光線は波長400 mm以下の紫外線、400〜500 mmの青色光が含まれていて、この波長帯の光線は高エネルギーのため細胞に有害です。
ルテインは高エネルギー波長の光を吸収する性質があります。
▼ルテイン▼
アメリカでは眼科医の80%以上が
ルテインを推奨している
 目の病気のうち、白内障、緑内障ほど知られていない病名だが加齢黄斑変性症がアメリカでは失明の大原因とされ、日本でも患者が増加しているといわれている。 この病気の発症原因は詳しく解明されておらず、決定的治療法も解明されていない難病である。しかし、この10年間アメリカの大学と医療研究機関を中心に広範な調査、研究が進められ、野菜、果物に含まれている天然栄養成分ルテインを補助することにより、黄斑変性症、白内障などで低下した視力を回復することが報告されている。アメリカでは80%以上の眼科医がルテイン摂取を勧めていて(ジェニファーソンデービス調査)、すでに広く使用されている。

 国内でも、アメリカに留学、研究経験のある眼科医・葉山隆一氏が多数の患者に使用した試験でのルテインの、加齢黄斑変性症、白内障、緑内障に対する希望が持てる効果を報告している。葉山医師は著書の中で「黄斑変性症、白内障、緑内障に悩む人に一人でも多くルテインについて知っていただきたいと強く願っています」と述べている。
2.ルテインは目の水晶体と網膜、植物の細胞を有害光線から守っている
ルテインは水晶体(レンズ)と網膜に蓄積して有害光線を吸収し、水晶体の白濁と黄斑部の変性から守っている。 植物は葉緑素の周りにルテインを蓄積して有害光線から細胞を守っている。
  ルテインは白内障を改善する
白内障は水晶体の蛋白質が沈殿して混濁し視力が低下する病気です。これまでは、いったん混濁が始まると徐々に進行し、日常生活に支障を来たすようになれば混濁した水晶体を外科的に除去し眼内レンズ移植手術をするのが通例です。水晶体の混濁を改善する医薬品はありません。
ルテインは初期・中等度であれば白内障の水晶体の混濁を改善し、視力も向上します。アメリカと日本の臨床試験によれば、眼内レンズ移植手術予定の患者のうち20%が手術不要なまでに視力が改善しています。
栄養成分摂取による白内障の視力改善(Nutrition 19,(1)2003)
右のグラフでは白内障患者の平均視力0.6がルテイン9ヶ月摂取で約1.0に改善している。一方、ビタミンEを摂取した患者には改善は見られていない。プラセボ摂取の患者は白内障が進行したため眼内レンズ移植手術を受けたため試験を中止している。
  ルテインは黄斑変性症を改善する
黄斑変性症はアメリカで失明の最大原因とされている。日本でも患者が増加していますが適切な治療法がなく、厚生労働省では難病に指定しています。
黄色変性症は、45歳を過ぎたころから女性に多く発症し、片方の目の視野の中心に歪みなどの歪曲感。、暗いなどの暗黒感、飛蚊症などの異常が始まりで進行すると眼底出血のため視野の中心が大きく黒くなり視野が欠損します。数年してもう一方の目も発症する確率は60%と言われています。
ルテインは、黄班変性の初期に摂取すれば3ヶ月間で改善が見られます。発症して長期間経過した方は症状の改善に長期間の摂取が必要です。
黄色変性症の改善例(53歳男性、葉山クリニック)
ルテイン3ケ月間摂取

摂取前:
円形の黒い部分は出血、中心の白い部分が黄斑変性

摂取後:
出血部が消失し、黄斑変性も改善、視力は0.6にまで回復
 

ルテインは緑内障にも役にたつ

緑内障は、失明原因の上位にあげられる病気です。緑内障は、さまざまな原因によって眼圧が上がり、視神経を圧迫して視野が欠損する病気で。障害を受けた視神経は再生することがありませんので失われたしやや視力は回復しません。
治療法としては、眼圧を下げるための点眼薬、内服薬があります。薬だけで効果が不十分な場合は手術やレーザー治療を行います。緑内障にルテイン摂取を併用した葉山クリニックの試験結果が以下の通り発表されています。
緑内障におけるルテインの効果

1.ルテイン摂取で眼圧が平均5.5mmHg 〜6mmHg 低下し、ほとんどの人が正常値になっている。
また、点眼薬による眼圧のコントロールが容易となる。

2.試験に参加した20名の患者の平均視力は0.56から摂取後0.89と大幅に改善が見られた。

ルテインのさらに詳しいデータをお知りになりたい方はお気軽にお電話ください:
フリーダイヤル0120−55−7272
薬剤師相談室 担当名倉猛夫(薬学博士

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